HACCP義務化に向けて、色々準備が必要な方もいらっしゃるのではないでしょうか?
「面倒くさいなぁ」
「何から手をつければいいのかなぁ?」
など、不安な思いを抱くかたもいるかもしれませんが安心しても大丈夫そうです。
法律は、HACCPを基にした衛生管理を義務化しているのであってHACCP認証の取得を義務化してるわけではないようです。
でも、制度が変わるので多少の勉強と、多少の記録簿の作成は必要になるのではないのでしょうか。
今回は、HACCPの導入する前に必要だと思うことを書いていこうと思います。
HACCPは万能じゃない!
HACCPは非常に厳格な衛生管理システムですが、実は万能じゃないんです。
というのは、実はHACCPには前提条件があるんです。
それは、
「一般的衛生管理プログラム」
といわれています。
この一般的衛生管理プログラムは、自動車で言えば”シートベルト”最も基礎になる衛生管理体制です。
HACCPは車で言えば、”エアバッグ”にあたります。
セットでより強力な効果を発揮します。
一般的衛生管理プログラムってなにをするの?
細かくいうと10項目で構成されたプログラムです。
- 施設の保守点検と衛生管理
- 設備や機械、器具の保守点検と衛生管理
- 食品の衛生的な取り扱い
- 従業員の衛生教育
- 従業員の衛生管理
- ネズミや虫の対策
- 使用水の衛生管理
- 排水や廃棄物の衛生管理
- 製品検査器具の保守点検
- 製品回収の手順(不良品の回収)
見るだけでうんざりしそうですね。
でも、よくよく見ると結構出来ている事も多いのではないのでしょうか?
ここでは、一つ一つ解説はしませんがもっと専門的なサイトがたくさんありますのでそちらで確認してみてください。
基本は5S
食品関係の方は聞いたことがある方も多いと思いますが一度確認しておきます。
- 整理[seiri]
- 整頓[seiton]
- 清潔[seiketu]
- 清掃[seisou]
- 習慣[syuukan]
以上が5Sです。
どうですか?
5Sできてますか?
私の工場でも、ルールを決めるよりルールを定着させることの方が難しいです。
今のうちから、5Sの習慣[syuukan]に取り組んでいくと良いのではないのでしょうか。
5Sが定着して来ると、実はHACCPはその延長線上にあることに気付きます。
今一度、5Sを確認してみては良いと思います。