製パンの中で、計量も重要な工程の一つです。
特に、イーストの計量は発酵時間に大きく影響を与えるので正確な計量が必要です。
私の最初に勤めた頃は、デジタル量りはまだ一般的ではなく計量もさお秤を使っていました。
デジタル量りでは、0点調整機能や風袋引き機能が付いているので容器の重量を意識する事はありませんが、さお秤では容器込みで計量するので暗算が苦手な私は大変難儀でした。
現在は、比較的安価でデジタル量りが手に入りますので購入を検討している方はデジタル量りをお勧めします。
そして、出来れば0.1g単位で量れる物が良いです。
もし、ご家庭に1g単位でしか図れないデジタル量りを既にお持ちの方は4分割法で計量してみてください。
4分割法
名前は大げさですが、4倍量を量り4分割する方法です。
イーストを0.6g量ろうとした場合を例にして解説します。
0.6×4=2.4で上手く図れませんのでさらに2倍します。
2.4×2≒5とします。
5g計量したものをきれいな紙の上にこんもり丸く上げます。
少し上からサラサラと落とすと上手くいきます。
それを、薄い物差しや擦り切り棒などで半分にし半分は戻します。
また、同じ作業をして今度は半分にわけたものを90℃角度を変えて更に半分に分けます。
これで、0.625g量ることが出来ました。
まとめ
少し、モヤットされる方もいらっしゃるかも知れませんがこの程度の精度があれば十分だと考えます。
発酵時間への影響も殆どでないと思います。
因みに、わたしは1g単位でしか
量れない量りをつかっています。
しかし、量りのせいで製パンに影響したことはありません。
とはいえ、正確なのに越したことはないので出来れば0.1g単位のものを用意したいです。
余談
余談ですが、目分量でパン作りをお勧めする事もあります。
目分量では、時間に頼ることが出来ず生地を判断するスキルを要求されます。
スキルアップには良い訓練だとおもい
ます。
一度、チャレンジしてみると楽しいですよ。