天然酵母パンっていうと何か「体に良さそう!」って思いますよね。
対して、イーストパンって聞くとどんなイメージになります?
パン業界の人であれば、あまり何とも思わないかもしれませんが、一般消費者からすると良いイメージを持つ人は少ないのではないでしょうか。
もちろん、悪いイメージを持つ人も少ないでしょう。
つまり、わざわざイーストパンと呼ぶ意味が無いですよね。
しかし、天然酵母パンという言葉と一緒に「イーストパン」という言葉を使うと一気に何か体に悪いような響きに聞こえませんか?
天然酵母とイーストの違い
正確な線引きは解りませんがパン屋さんでは、果物の表皮に着いた酵母や自然落下した空気中の菌など様々な菌が合わさった物を種起こしして作った物を天然酵母と呼ぶ事が多いようです。
一方、イーストは単一酵母です。
純粋培養して工業的に作られます。
つまり、一般的に複数の酵母が入っているのが天然酵母、単一がイーストと呼ばれます。
どっちが体に良いの?
イーストパンと天然酵母パンどっちが体に良いのでしょうか?
先ほど、お話しした通り複数の酵母か単一酵母かであればイーストパンだから体に悪いとか天然酵母パンだから体に良いとかは言えないことが分かると思います。
どちらも、体に良いしどちらも体に悪いのです。
ところがどっこい
世の中には、他を蔑み優位に立った気持ちになる人たちがいます。
私もそうですが…
天然酵母パンは体に良いですよ!
イーストパンなんて人間の食べ物じゃない!
なんて言って、せっせと自分の作った天然酵母パンを売り歩く人がいます。
美味しい天然酵母パンは本当に美味しいです。
美味しい天然酵母パンは本当に美味しいです。
個人差はあるとは思いますが、イーストパンよりも私は好きです。
そんなパンを作れる人が、わざわざイーストパンのネガティブキャンペーンをする必要は無いですよね。
イーストパンの悪口を言っている人は自分の作ったパンは不味いと言っているようなものですよね。
パンは悪者
パンは健康志向の方から目の敵にされることが多いです。
「コンビニのパンの裏面表示には訳の分からないカタカナが並んでる」
(あなたの勉強不足です…)
「小麦粉には農薬がたっぷりかかってる」
(たっぷりって…)
「私は硬いパンしか食べません。何故なら、柔らかいパンは薬で柔らかくしている」
(まぁ、あながち間違っていないけど、その言い方は…)
このような声は結構よく聞くフレーズなんです。
すべては、批判から入っています。
だから、私の焼いた不味い天然酵母パンを買いなさい!
ってことです。
何が言いたいか
つまりです。
同じパンです。
仲良くしましょ!
どちらにも良さがあるのです。
そもそも、100%体に良い食べ物なんてありません。
人間は酸化しながら衰えていくのです。
食べ物を燃やしてね。
イーストは天然酵母
イーストって天然の酵母なんですよ!
ただ、純粋培養されただけ。
悪者扱いしないでくださいね。
皆、仲良くしましょう!
じゃあ、添加物は?
少ない方が良いと思います。
だって、無くても美味しいパンが作れますから!
あとせっかくだからもう一点
美味しく焼けたパンは、カビも生えにくく、硬くなりにくいです。
また、硬くなっても美味しく食べれます。
つまり、
「翌日になっても、硬くならないパンは薬を使っているに違いない」って言う人いますよね。
これ、間違いです。
発酵で失敗してるから、翌日カチカチになるんです。
美味しく焼けたかどうか判断する簡単な方法は次の日食べてみることです。
美味しく食べれたら、発酵が上手く行った証拠です。
もっと美味しいパンを
だから、人のパンをどうのこうの言うのじゃなくて自分のパンをもっと美味しくする努力が必要だと思います。
じっくり発酵させること、これにつきます。
いろんなパンを楽しめる幸せが、きっと一番体に良いことだと思います!