人件費の捉え方
いろんな、人件費の出し方をご紹介してきましたが
実際に現在、パン屋さんを営まれている場合
いちいち計算していたのでは大変ですよね。
でも、人件費は確実にかかっています。
新製品を作る場合、売価を決めなければいけません。
そんな時、重宝するのが平均賃率です。
平均賃率って?
平均賃率とは、1時間当たりにかかる1人当たりの平均の人件費です。
気をつけなければいけないのが、時間が倍になれば金額も2倍になるもので計算していきます。
つまり、手当てなどを含めると計算がズレて行きますので注意が必要です。
平均賃率が出ましたら、そのパンを作るのにかかる総労働時間を計算します。
2人がかりで1時間かかる仕事は総労働時間は2時間となります。
総労働時間×平均賃率がそのパンにかかる人件費になります。
できたパンの個数で割れば1コ当たりの人件費が出ます。
じゃあ手当ては?
ではさっきの含めなかった手当てはどうやって原価に反映させたらよいでしょうか。
いろんな考え方があると思いますが、一番簡単なのは製造個数で割ってしまうと良いでしょう。
何でそんなめんどくさい事するの?
何でそんなことをするかと言いますと、作るパンによってかかる手間は大きく変わりますよね。
それなのにすべて製品個数で割ったりしたら、効率の悪い製品ばかり売れたら損をしてしまいます。
ですから、効率に合わせた人件費の配分が必要になってきます。
原価計算は実は経営者のマインドも関わってくると思います。
例えば、非常に手間のかかる製品があって、従業員はその製品を作りたがらないとします。
それでも、経営者はその製品を提供し続けたいというマインドを持っていたとします。
そこで、経営者は頭を捻り、その製品を作ってくれる従業員には手当てを払うと決めたとします。
そこで問題です。
この場合、この手当は当該製品の原価にのみ反映させるべきでしょうか?
それとも、すべての製品の原価に含めるべきでしょうか?
実はこの答えはないのです。
どちらでも正解です。
金額にもよりますが、より大きな額を支給したい場合はやはり全体からまんべんなく捻出するのが良いでしょう。
また、その製品が高くても売れる製品であればその製品からのみ捻出する方がいいかもしれません。
このように、経営者がどう判断するかで実は原価計算もかわってくるということです。
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