パン|原価計算のお話
原価計算って聞いたことありますか?
何かめんどくさそう!
なんて思っちゃいますよね。
簡単にいうと、いくらで売ればいくら儲かるかってはなしです。
でも、多くの人は直感的にそんなの計算通り行くわけないって思いますよね。
実は、その通りなんです。
例えば、原料原価を考えると廃棄原料や歩留まり(ぶどまり)によって大きく変化します。
水道代はどうするの?
10lの水は原価いくら?
など、様々な困難が待ち受けていて、ついには原価計算なんていらない!ってなってしまいます。
しかし、原価計算をしないといくらで売ればよいかもわからなくなってしまうんです。
ですから、少しは原価計算を勉強していくと良いでしょう。
思考さえわかれば意外と簡単
たとえば、さっきの水の原価の問題です。
パン屋さんでは、水はいろんなものに使いますよね。
もちろん、仕込みにも使いますし、洗い物にも使います。
また、ホイロの加湿だって水を使います。
こんなものに、いちいち原価を出していたら大変です。
ではどうするか……
答えは簡単です。
1ヶ月分の水道代として計算してしまいます。
水道代を払っている方は解ると思いますが、少々の使用量で水道代は大きく変化しません。
たとえば3万円の水道代だとしたら、1日100円分の利益で支払う事が出来ます。
では電気代は10万円だとしたら1日3千300程度
家賃は?30万だとしたら1日1万円
3っあわせると、1日1万4千300円程度が主な経費です。
原材料にかかる原価が30%だと仮定すると
2万500円程度売り上げると経費を支払うことができます。
しかし、これではアナタのお給料が出ませんよね。
そこで、もう少し売上を高く設定するとお給料が捻出できます。
例えば、あなたが1ヶ月に必要な経費が10万円だとします。
すると、先ほどの条件で計算すると、更に五千円売り上げなくてはいけません。
つまり、25500円売り上げると給料が出てきます。
あくまでも1例ですが、このように考えていくと次々と現実味が出てきます。
原価計算となると、皆さんは、小麦粉はいくらかと考え始めます。
確かに基本的にはそうですが、これでは実感が持てません。
ですから、反対側から考えると意外とイメージしやすくなります。
いくら必要だから、いくら稼ぐかという思考で考えていくと理解しやすいです。
このように、逆転の思考で原価計算を捉えていくと原価計算も少し楽しみながらできると思います。
多少、専門的になりますが、限界利益や損益分岐の考え方が今回の考え方になります。
詳しく調べたい方は検索してみてくださいね。
サイト:パン職人の実用知識でも、原価計算について書いていますのでご参照ください。
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