あなたは、あんぱんは好きですか?
あんぱんと言えば、木村屋総本店の酒種あんぱんが有名ですよね。
和菓子の酒饅頭をヒントに作られたと読んだことがあります。
粒あん派かこしあん派など、日常会話でも話題になるほど身近なあんぱんですがこんな事実をご存知でしょうか?
あんぱんの意外な真実とは!
実は、意外と大きなオートメーションの工場でも手作業で包あん(あんを包むこと)しているんです。
1つ70円で売られているあんぱんが実は一つ一つ人間が手で包んでいるとは驚きませんか?
どうやって包んでいるの?
私の居た工場では、5から6人が一つのラインで包あんを担当する事が多かったです。
成形にはラインで、適度にガス抜きされたパン生地の上に適量に計量され絞り出されたあんが乗って流れてきます。
工員は竹べら(私にとってはこれも意外でした)を使い生地の中にあんを詰め包みます。
その時間、(計ったわけではないので体感ですが)概ね1秒弱です。
包んだら、コンベアに戻すと後ろに天板上げ専門の工員が専用のくぼみのついた天板にあげていきます。
機械化はしないの?
最近では、包あん機という(レオン自動機の火星人が有名)機械を使い”薄皮あんぱん”という名前で製品化されていたりします。
なぜ、全ての製品を包あん機を使って行わないかというと、やはり包あん機の構造上パン生地に大きな負担がかかる点が大きいように思います。
包あん機はもともと饅頭などの成形用に登場して、パン屋さんがあんぱん用に流用しているというのが当時の実情だったと思います。
包あん機自体もちを想定して作られているわけです。
そこにパン生地をいれると、機械の中で生地が傷みベタついて製品になりません。
そこで包あん機対応の生地を作る必要が出てきます。
概ね、グルテンの強化で生地を改良していきます。
そのため、食べ比べると包あん機を使って作ったあんぱんはやや強めの弾力を感じます。
つまり、特殊生地を使っているという作り手の感覚が主流にするのを妨げて居るようにも感じます。
それともう一点、サイズが饅頭サイズである点も否めません。
この点は、大型の機械を使えば対応できるのでは?と感じていますが、もはや職人と化した工員達の”スピード包あん”の方が効率的と企業側が判断しているのかもしれませんね。